2015年4月19日日曜日

いくを'S キッチン


こんにちは平山庭店です。

お仕事関係の皆様、アホなことに目をつぶり支えて下さる友人の皆様、夜のお店のお姉さん方、平山庭店がいつもお世話になっております。
ありがとうございます。

さて、そんな飲む・打つ・買う(失楽園)のイメージを持たれる平山庭店ですが、毎日毎日そんなことばかりしているわけではありません。

皆さんご承知の通り、庭を愛し、仲間を大切にし、そして第一に家庭を愛するとても立派な男で、仕事が早く片付いた時や休日などは晩ご飯を作ったりするそんな一面もあります。
そんな気持ち悪い意外な一面があることを皆さんご存知ないのでは…。

彼の作るメニューは職人気質ゆえにオリジナリティがでしゃばり過ぎた創作料理で、そんじょそこらの「もこみち風パパ」の料理とは比べものになりません。

以前に「モヒカンオムライス」という伝説のオムライスを作り、それをtwitterで披露したところ、周囲に場外ホームラン級の衝撃を与えました。
それをきっかけに、彼が作り出す料理に皆からの注目が集まったのですが、しかし、ビギナーズラックだったのでしょうか、その後は内野ゴロをコツコツ打っているポンコツ凡打製造機な状態が続いておりまして、残念ながらそれを超えるメニューがなかなか飛び出していません。

そんなこんなで、昨年よりtwitterにアップされた平山庭店オリジナルメニューをご紹介したく、ここにまとめたいと思います。


お時間に余裕のある方はお付き合いください。

それではまいりましょう。



ようこそ! いくを'S キッチンへ




まずは、外食時にいらんことしたことからスタートです。



メニュー01
《ステパン》


結婚記念日でしょうか?

いいものを食べに行ったようですが。


しかし、その綺麗な盛り付けに違和感があったのか…
なぜかひと手間加えてしまいました。


何バカなことを言っているのでしょうか。

台無しです。
一気に汚らしい食事になりました。

自分が嫁さんだったらこのお皿の角をおでこに突き刺すことでしょう。






続きまして本格的な手づくり料理へ…



メニュー02
《つくしの天ぷら》




残念でしたね。






メニュー03
《ミルフィーユ鍋》


冬と言えば鍋。
鍋といえばミルフィーユ鍋ですが、彼の手にかかるとこうなります。

小栗旬もビックリです。

私は料理のことに関しては全く分かりませんが、本来は白菜と豚肉は挟むのではないでしょうか。





台風の被害を受けた白菜畑のようです。





メニュー04
《トーマスト君》


そして、こちらは打球がスタンドには届きませんでしたが、右中間を真っ二つに切り裂く同点タイムリーといったとこでしょうか。

ハヤシライスからの…


シャレオツ??

なぜかさらにアップ(ピンボケ)で…



トーマスト君…

頭の中が?でいっぱいになります。






メニュー05
《もやし痛めライス》


これはピッチャーゴロのように地味な感じです…。



凡打としか言いようがないメニューですが、左上のお湯のようなお吸い物?の正体が気になります。
以上。




メニュー06
《鍋のあとの雑炊を海苔で蒸す》


こちらは彼のガサツさが遺憾無く発揮された個人的にとても好きな一品です。




どうしたことでしょう…






メニュー07
《えみチャンマヨネーズ》



こんなに大量に作ってしまって保存とか大丈夫なんでしょうか。
きっとえみさんのマヨネーズとは全く違うものができあがったはずです。




メニュー08
《鰹節丼》


凡打ですね。


しかし、よく見ると振り逃げのような印象を感じさせるなかなか味わい深いメニューです。




ここまでご覧いただき有難うございました。

これで最後です。


メニュー09
《シチューインライス》




こちらはシチューとご飯を一緒に食べられるor食べられないと、議論が分かれるところですが、それはさておきこの構図には隙がありません。
シチューインライスとしては完璧ではないでしょうか。


そんなことはどうでもいいと思いますが、いかがでしたでしょうか。
私はこんな心温まる「いくを’Sキッチン」が大好きです。



これからもよろしくお願いします!





2015年3月19日木曜日

分解テーブルのDIY


ずいぶんと久しぶりに戻ってまいりました。

そしてずいぶん久しぶりにDIYをしましたので、更新してみます。

昨年秋頃から、嬉しいことにワークショップや販売で出店させていただく機会が増え、気がつけばその企画や準備で大忙しな状態となりました。
そのまま2015年に入り、今年はちょっとマイペースで活動しようかなと思ったら全然変わらず忙しく過ごしていまして、そんなこんなでなかなかゆっくりDIYで何かをつくる時間が取れませんでした。
寒かったですし…。

そんなある休日、妻と子どもたちが出掛けるその隙に、ずっと欲しかった出店やワークショップで使用する陳列台および作業台(分解可能)になるテーブルを作ろうと思いつく。

現在出店の際は、持ち運びや収納などとても便利で機能的なキャンプのテーブルを使っていますが、サイズだったりがどうもしっくり来なくて、どうしたものかと悩みの種でした。

そこで、奥行きは狭めで幅も小さめのテーブルを3台にして、3台あれば横一列、L時、コの字と出店スペースや内容に合わせ使いやすいように組み合わせられるのではないかと。

そんなことを考えながら設計図を制作するも、すぐに飽きてしまいホームセンターへ。
だいたいの寸法だけ把握し、現場で材料を見て考えることにしたのですが、やっぱり設計図がないことにはどうにもなりませんでしたので、材料は適当に買いました。

持ち運び用なので軽さを重視し、天板には薄い杉板を、脚や他の部分には軽いSPF材を選択。



材料一式



ちょっと強度が心配ですが、商品陳列だったり軽い工作だったら大丈夫ではないかと。
そして久しぶりにノコギリを手に取り意気揚々とDIYスタート!

まず脚から切り出します。

切れた後、一応確認のため並べてみると…。



長さがバラバラでした



まぁ…、こんなことはよくあることです。

久しぶりにノコギリを握ったからか、想像以上に切り口が斜めだし…。
自分でも驚く程にポンコツ具合は変わらずでした。



では、そのポンコツ具合を写真で見てみましょう。



どや! この斜めな切断面!



もういっちょ どや! なんじゃこりゃ!



 まだまだ…、



どや! コレ、線引くの間違えすぎやろ!


どや! ザックリ割れとるやろ!



キリがないのでこの辺にしておきましょう。

と、まあこんな調子で凡ミスを重ねましたが、いつものことなのでどうってことはありません。

その後、イメージしていた形になったのはすっかり日が沈んだ頃でした。







材料が足りずにこの日は途中で終了。


つづく。

2014年10月3日金曜日

ここがヘンだよ未完成の家。窓格子編(枠の制作)


とんでもなく更新が滞ってしまっていますが、窓格子の撤去からの続きです。
あの撤去したボサボサな状態から放置すること何ヶ月…。
慣れというものは恐ろしいです。


いい加減にどうにかしようと、とりあえずは、窓枠になる角材をホームセンターで入手。
塗装するので安い角材(荒材)を選択。

そして、まずは格子を撤去してむき出しになった下地の木の部分を塗装から開始します。



楽しいペンキ塗り



塗っていて気付きましたが、ひさしがついていた部分の隙間が大きすぎて、角材の幅ではその隙間を隠すことができないので、庭に転がっていた廃材の板を下に敷くことにしますが…、



長さが足りていない



うっかりカットする寸法を間違えてしまい寸足らずになってしまったので、継ぎ足し。
(見えないところだからこれでOK)



なんだこりゃ



こんな感じで下地を整えたところで、買ってきた角材を周りを囲むように釘で打ち付けて枠をつくります。



それらしくなってきた



これを白のペンキで塗っていきますが、塗ってみると隙間の目立ち方が半端じゃありません。
白で塗ったので余計に目立ってしまいます。



隙間どころの騒ぎじゃない




さすがに見た目が悪い



隙間が大きすぎてパテではどうしようもないですし、そこで思いついたのが「ふわふわねんど」。






乾くと発泡スチロールのようになるねんどです。

ヤケクソというかとんでもない補修ですが、ここは雨のあたるところではないのできっと大丈夫だろうと判断。
ねんどでごまかします。


ねんどを詰めてみました



こうして隙間をどうにか塞ぎ、その上から仕上げとして壁パテ(室内用)を上から塗って更にごまかします。



ごまかし その1




ごまかし その2



乾いたらヤスリをかけ再度塗装。
すると意外にもなんとかなってきました。






枠の完成です。



before



after



そして次は格子の制作〜取り付けへ。


2014年8月20日水曜日

平山C.W.庭店BBQ 詳細



久し振りの更新が告知ですが、今週末2014.8.23sat-24sunに一宮市はペリカンビルさんにて私どもsun&moonが2days shopと題しイベントをさせていただきます。子ども服の販売および工作のワークショップを行いますのでぜひぜひ遊びにきていただければと思います!

初めての場所、初めての試みでこちらの不安な心境を察してか、普段から大変お世話になり頼ってばかりの「平山庭店」さんが23日土曜日にペリカンビルのお庭で頼んでもいないのにBBQをして盛り上げてくれることになりました!


今回ペリカンビルにて開催するきっかけをつくってくれた人物でもあり、彼には本当に頭が上がりません。有難うございます。



BBQマスター 平山C.W.庭店


さて、そんな楽しみなBBQですが、いまだ詳細は謎に包まれているのでこちらで適当に決めておきますので、参加の予定がある方はご一読ください。
勝手に決めていますがだいたい相違ないと思われます。(予想)

まず、参加費などは必要ありません。
平山庭店が中心となり誰かが焼いたものをつまんでいただくか、各自食材をお持ちいただいてもOKです。
一応、お食事代は食べた分だけ各自の判断でお支払いください。と言っても、その場のノリで払ったり払わなかったりでいいのではないでしょうか。
食材持参の場合はお代は要りませんし、焼き場はお好きに使えるそうです。
「鍋料理とかも作った方がいいですかね?」とバカなことを言っていましたので、もしかするとグツグツに煮えた鍋が登場するかもしれません!


会場となる庭は広くゆったりできますので、敷物やキャンプ椅子などあると更に楽しめるでしょう。
連日猛暑が続いております。庭には木があり多少日陰はありますが暑さ対策は十分お考えの上お楽しみください。


だいたいこんな感じです。
こんな自由すぎるBBQを企画しても、身内がドヤドヤと集まるだけで(集まってくれれば嬉しいです)一見さんには参加しづらいに決まっていますが、我が家も含め子どもが多いのでお子様連れでも楽しめる雰囲気だと思います。ぜひお気軽にご参加ください。


お盆休み後で、しかも給料日前と、何かと出費を抑えたい週末ですのでお財布に優しいBBQと平山庭店のアホさ加減を楽しんでいただき、ひと夏の思い出にしていただけたら幸いです。


2014.8月23日(土)
お昼ぐらいから〜
(平山庭店は雨が降ることなどは一切考えていませんので、雨天の場合どうなるか知りません。)


よろしくお願いいたします〜




オマケ





2014年7月18日金曜日

中空ポリカーボネートの内窓DIY



半年程前のことになりますが、冬の時期にリビングの窓の結露対策として中空ポリカーボネートを使い簡易内窓を作りました。その模様はこちら

その効果の程は、結露防止とまではいかずとも結露は激減したのと冷気も遮断できたりと思ったよりも高い効果を得られ、冬の間はなくてはならない存在となりましたが、この時期になるとその有難い思いはどこへやら、ハッキリ言ってとても邪魔な存在に…。

というのも、暑くなってくると戸レールを固定していた両面テープが所々剥がれ浮いてきたりして、戸を開閉する度にレールから脱線してしまいとてもイライラしていました。



そもそもレールの途中に継ぎ目があるとかダメですよね



しかし、問題点が分かっていても改良する手間すら面倒になり、取り外して保管しておくスペースもないのでそのまま無理矢理に使っていましたが、しまいには外れたまま出入りしない窓側に重ねて立てかけて放置するという始末…。


そんなある日、仕事から帰るとリビングのカーテンが一部取り払われていました。
妻に聞くと、「窓際に置いてあった金魚鉢にヒビが入り中の水が漏れ出しカーテンがベタベタになったから洗ってる」とのことで、ああ、それは大変だなと思いながらしばらく過ごしていると、あれ?カーテンがないと部屋がスッキリしていいな…と感じはじめたのです。

冬場は冷気を遮るためカーテンは必要ですが、夏場はリビングに直射日光がさほど入らないので、カーテンの代わりにこのポリカーボネートが使えるんじゃないかと思い、そうして完全に邪魔者扱いだったポリカーボネート内窓が再び日の目を見ることになったのです。


この内窓の一番使いづらかった点は、開閉の際に戸がすぐに脱線してしまうことでした。
そ〜っと開け閉めしないとすぐに外れてしまい、外れたらそれをレールにはめ直すのがこれまた難しくとても厄介でした。


これさえどうにかすれば、と改良することに。

このDIY内窓はネットで検索して作りましたが、だいたいはポリカーボネートの厚み4mmに対して戸レールの幅5mmという組み合わせが一般的なようで、それを参考に作ったのですが、それがどうやら問題でした。
(私の作り方が悪いのかもしれませんが、戸とレールの隙間に遊びがないので、開け閉めの際にポリカーボネートの角や切れ端等がレールにひっかかり、下レールは高さが低いので簡単に乗り越えて外れます。)





それならすぐに外れないように床のレールを上用レールにするか、戸レールの幅をもう少し広いものにすればいいんじゃないか…と考え、ホームセンターへ。

床に上用レールを使うとつま先が引っかかり危ないので、レール幅を広くすることに。
店頭には5mm幅より広いサイズは10mm幅しかなく、いくらなんでも倍っていうのは広すぎるだろうと思いましたが、他のサイズが置いてなかったので試しに買ってみることに。



すごい存在感…



これで良いのか悪いのか、何をやっているのか分からなくなってきましたが、このレールを両面テープで貼付けて戸をはめて開け閉めしてみると…


戸がはめやすい!
開閉はとてもスムーズ!
全く外れる気配もない!
最初からこうすれば良かった!!


と、見た目はどうしようもない感じですが問題点はあっさりと改善され、カーテンなしの生活が始まりました。

カーテンがないのはとてもスッキリしていて快適ですが、冷静に考えるとこんなポリカーボネートの内窓を生活の中心であるリビングにて本気で使っているのはちょっとみすぼらしい気がしなくはないですし、今回の改良で全てが解決したかのように思われますが、よくよく考えると、開閉がスムーズ→隙間が多い→隙間風ヒューヒュー→冬は結露必至…となることは間違いないので、また次の冬には改良を迫られることでしょう。



以前、この内窓を作っていた時にも同じことを思いましたが、二重窓はDIYでごちゃごちゃやらずに、頑張ってお金を工面し業者に頼んでペアガラスに交換してもらうのが一番の解決策だということを再確認しました。

こうして書いていると改善して使用に耐えうるものになったにも関わらず段々と腹が立ってきたので、冬が来る前にこのポリカーボネート内窓はショルダータックルで破壊し、ちゃんとしたペアガラスを業者にお願いしたいと思います!!



これぐらいの勢いで破壊したい



2014年6月4日水曜日

インプットとアウトプット



先日の休みに家族揃って街へ出かけました。
街へ出かけることなどなんてことのない話ですが、小さな子どもを3人連れているとそこそこ大変なことで、ましてや私たち夫婦が行きたいような店や用事に子どもたちが文句を言わずに付き合ってくれることなどあまりないので、子連れでは好きなお店に行きたくてもなかなか行かせてはもらえません。
(以前、暇そうにしていた次女を、ハードオフでのレコード探しに付き合わせたら心底退屈そうで、連れて行かれたことをとても怒り、いまだに何かあるとその時のことをほじくり返して文句を言われています。)

ですので、見たいものがあったりする時はそのお店の近くで公園など遊べる場所を探しそこで子どもたちには遊んでてもらい、私と妻が代わりがわりに見たいお店へ行ったりするなどして、食事以外に家族揃ってどこかのお店に入ることは滅多にできない(しない)のですが、そろそろ子どもたちが大きくなってきたし、久し振りに見たいものがあったのでたまには街の様子を眺めながらブラブラするのも良いんじゃないかと、ちょっと高級な雑貨が揃うセレクトショップへ家族で行くことにしました。

その道中では案の定、子どもたちは「まだ着かないの?」「まだ?まだ?」とウダウダ言いながらついてきますが、それを横目にしばらく歩き目的のショップへ到着。


そして店内へ入るやいなや長女の口から


「うわ~、このお店新しいものばっかり売ってる!」


と、思いもよらないすごい感想が飛び出してきました。


そりゃそうだろうと笑っていましたが、いや、ふと考えると、私たちが普段ショッピングとして好んで行くのは小汚いリサイクルショップが主で、時には道端に落ちているものを拾ってきてはそれを直したり作り変えたりして喜んでいるのが日常ですし、当然ながら我が家にはそんなものばかりが転がっているのでキラキラした商品に興味を示すのは当たり前なのかもしれないなと…。

そんなことを思いながら店内をしばらく物色していると、更に驚くことに長女と妻がコムデギャルソンの財布が入ったショウケースに張り付き、これ欲しい!とワイワイ盛り上がっているではありませんか。

妻はともかくとして、まさか小学生の長女がギャルソンの財布に食いつくとは思ってもいませんでした。

欲しいと言われても、もちろん眺めることしかできませんが、それでも色々と普段目にしないものを見て楽しかった様子で、店を出た後に長女から、「いつも連れて行かれる所は古くて暗い店ばかりだから。」とボソっと言われたので、「普段小汚いものばかり見ているから審美眼が養われているんだぞ」と負け惜しみ以下の脅迫めいた言葉を返す他ありませんでした。

しかし、気が付けば数年ほどこういう時間を持てなかった、というか避けていたので、改めて普段の自分たちの偏った行動を省みる良い時間になりました。

普段、私たちはモノを作ったりしていることもありますし、たまには新しいものを見てインプットして色々と消化しアウトプットすることも必要だなと考えさせられるのと、子どもたちの為にも新しいものを見せるこんな時間を設けるのもいいなと思う機会になりました。

しかし、途中店内で三女が寝てしまったのでそそくさとお店を後にし、季節外れの猛暑の中おんぶして帰っていると、やっぱり子ども連れで街中なんて二度と来るもんかという思いが沸々と湧きましたが、それでもたまにはそんなお出掛けも良いものです。


おしまい


2014年5月29日木曜日

DIYのルーツ?



先日の2014.5.25日に一宮市せんい団地 栄公園にて開催された「粉祭3」というマーケットに私たちsun&moon -made by hand-が「タオルハンガーをつくろう」という内容のワークショップで参加させていただきました。

ワークショップは主に子ども向けのクラフト等で活動していますが、今回の粉祭3では主催者さんより「大人の男性向けで」とのお題を頂戴したので、生活雑貨の枠に収まる範囲内でありつつも、思い切って偏った内容の方が面白いんじゃないか…という方向性になり、私自身以前シルバーの彫金をしていた経験があったので、真ちゅうの棒をハンマーで叩き、バーナーで熱してタオルハンガーに加工するという、男性が好みそうで少々危険な大人向けの案にたどり着いたのです。


彫金を始めたきっかけは、10年以上前に東南アジア~中央アジアをフラフラ旅行していた時のこと。
その旅とはよくある、タイのバンコクを拠点にあちこちまわる所謂バックパッカーと呼ばれるスタイルですが、タイ周辺国を行ったり来たりした後、バンコクからネパールのカトマンズへ飛びました。

ネパールはそれまでの東南アジアとは全く違う空気でしたが、カトマンズはとても居心地が良くすぐに馴染み、しばらく滞在して毎日毎日街をウロウロしていましたが、そんなある日、たまたまシルバーアクセサリー屋に立ち寄ったのが始まりです。

そのアクセサリー屋の店内には簡素な工房があり、ついでに商品が少し置いてあるような小さなお店で、二人の職人さんが制作をしていました。

それまでアクセサリーにはそこまで関心がありませんでしたが、そのコツコツ作る様子をしばらく見ていると、ガスバーナーの代わりに魔法のランプのような物に燃料を入れ、フーッと息を吹き入れて反対側の口の先からバーナーのように炎を出して制作している姿を見て、何をしてるか分からないけどこれでこんなアクセサリーとかが作れるのか!と衝撃を受けたと同時に、とても失礼ながら日本に帰ったら使いやすそうな道具がすぐに手に入りそうだしやってみたいなと思ったのがきっかけで、その後も続く旅の間もずっと興味が消えることがなかったので、帰宅後にすぐさま必要な道具を調べて買い集めたのです。

と言っても何からやって良いのかすら分からないので、教室もチラッと見学に行きましたが、イマイチ通う気になれず、今ほどインターネットが身近ではなかったので図書館で本を借りて覚えることにしました。
徐々になんとなく作れるようになりそれを友人に買ってもらったりしているうちに、お店を紹介いただき運良く委託販売をさせていただけるようになったりと、その頃はせっせと作っていました。




今でもお気に入りのスタッズリング




しばらくすると子どもが生まれ、ガンガンと大きな音を出す金槌で叩く作業が出来なくなり、結局長くは続かず中途半端な趣味のレベルで止まってしまいましたが、あの時カトマンズのあのお店に行ってなかったらきっとシルバー細工なんてやってなかっただろうし、先日の真ちゅうを使ってタオルハンガーをつくる、という案は出てこなかっただろうな…と、その頃使っていた彫金道具を引っ張り出し、手入れをして、久し振りにカンカン金槌を打ちながら、そんな昔の経験や体験がわずかながらでも今に繋がっている充実感や、その時の何となくでもやろうと思えばどうにかなると感じたことが、今のDIY生活のルーツなのかもしれないなと、今更ながら散々遊び呆けた旅を正当化するかのようにそんなことをぼんやり思っていました。








そんな大好きなネパールの国旗には「月と太陽」のモチーフが描かれています。