郷土文化に触れたお正月 その1

お正月休みの最終日の夜中、いつもお世話になっている平山庭店より
“一宮市博物館へ行きませんか？”
と突然メールが届く。

その一宮市博物館は鎮守の森のようにひっそりと存在するような気になっていた場所でした。
道路が細い入り込んだ住宅地にあり、周辺からは中の様子はもちろん建物の外観すら見えなく、その存在だけは知っているという認識…。

常々行ってみたいと思っていた所なので、いきなりの誘いでしたが二つ返事で了解し翌朝、時間調整をして現地集合することに。

一宮市博物館　到着

現地に近づくと博物館の全貌が初めて目の前に現れ、その立派で細かな所まで丁寧に造られている建物に驚きました。

まずはざっと外観を眺め、館内へ入り、受付で館内の写真撮影許可の申請をし、カメラを構えくまなく回る。

ダイナミックな館内の壁画でお出迎え

2F　充実した常設展示

文化財的な仏像とか…

一宮市の産業　織り機コーナー

縄文時代の出土品から文化遺産、この地が繊維産業を基に栄えてきた歴史など、想像を上回る展示数と情報量の多さに圧倒され、正月ぼけの頭ではついていけませんでした。

自分が住んでいるところからこんな物が？　本当にこの地でこんな生活があったの？
と驚き、恥ずかしながら全く知らないことばかりでしたが、今生きているこの時代に生産されている物質や文化は、後世に一体何が、どのような形で残るのか、残らないのか…、現在身の回りにある品々を思い浮かべても、ここで見た物のように時代を写すようなものが思い浮ばず、ゴミばかりに思えます。
結局、残るのは古代のものとさほど変わりがないんじゃないかと思ったり。
そんな事を考えると落ち込んできますが、自分の住む地の下に埋もれてしまった文化を再確認し、受け継がれてきた歴史の流れを感じることができれば、これからの生活をより一層楽しめるような、そんな気がします。なんとなくですが。
再確認、と言ってもチラッと見ただけなので何も分かっていませんが生活について考えるいい機会になりました。

平山庭店、誘ってくれてありがとうでした。
また改めてゆっくり行きたいと思います。



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オマケ

敷地内にイサム・ノグチの彫刻「ニンゲン」という作品が常設展示してあります。

初めて知りました

平山庭店はその作品を興味深くじっくり眺め、触れてイサム・ノグチから何かを吸収しようと、いつになく真剣な面持ち。
しばらくすると作品に向かって小さい声で何かブツブツ言っている。

真剣そのもの

作品とシンクロしてしまったかなと、恐る恐る近くへ寄り何を言っているのかと耳を澄ますと、

「つまづいたって　いいじゃないか　にんげんだもの。だよな、そうだよな…」

と、自分に言い聞かせるようにつぶやいている…。
そんな事はどこにも書いてないのに、なぜ、相田みつを!?　

憶測ですが、作品名の「ニンゲン」から相田みつをの詩「にんげんだもの」を連想してしまったに違いない。
嫌な予感と悪寒が走り、突っ込む勇気もないので聞かなかったことにして速やかに別行動をとることに。


その後、合流すると、


平山庭店：自分が住んでる近所に相田みつをの彫刻作品があるなんて凄いですよね。

私：えっ!?　ああ。　そ、そうだよね…。


………。


作品の作者がごちゃ混ぜになってしまったようだ…。

どうやら彼は、ブツブツ言っているうちに頭の中がこんがらがってしまったようで、私はもう悪寒どころの騒ぎではなく、時間を戻せるものなら戻したい思いに駆られながらも、またもや聞こえないふりをしてやり過ごす他ありませんでした。



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新年早々に突如結成されたこの会。
前半は良い方向に向かいかけましたが、第一回目にして言うまでもなく先行きが不安になりました。
こんな会ですが、参加者募集中とのことですので、お近くにお住まいで冗談の分かる方が居られましたら入会してみてはいかがでしょうか。

入会記念に下のポストカードをプレゼントします。

私は只今、退会手続き中ですが。

お申し込みは平山庭店へ！

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そしてこの後、この博物館に隣接するお寺、妙興寺へ。
ここも初めて足を踏み入れましたが、こちらも凄い場所でした。

つづく、かも…


※その2はこちらへ